当社のベビーシッターは、他のスタッフには任せず、私自身が直接面接し採用したベビーシッターのみです。採用したいと思う候補者には、すぐに面接を設定し、直接会って人柄を確認。見込みがあれば一日も早くベビーシッターの仕事を開始してもらえるよう、即日研修と試験を行い、10日間の試用期間を経て本採用しています。
日本国内における深刻な人手不足の影響で、昨今は日本にいる優秀な外国人はどこでもひっぱりだこなのでしょう。ここ数年、求人広告にこれまで以上の経費をかけるようになってきましたが、「この人なら大丈夫だ」と思える良い人材に巡り合うのは本当に本当に極僅かです。どの業種でも同じなのかもしれませんが、残念ながら面接当日の遅刻、ドタキャンは日常茶飯事です。もちろん、いくら優秀な人材であっても面接の再設定はあり得ません。
実際に数値を出した訳ではありませんが、当社の場合、応募数100に対し、本採用は正直5-10%程度だと思います。常時25名~30名という人数を確保したいとは思っておりますが、「この子、大丈夫かなぁ・・・」なんて思うと、必ず失態をやらかすので、長年の経験に基づく自分の勘を大事に採用を見送るようにしています。
特にここ数年間は、1か月~2か月もの長期間、新しいベビーシッターが全く採用できないことも多々あります。そんな時でも、ベビーシッターの質を下げてでも多くの人材を確保しようとは決して思いません。創業当初は、とにかく人材を集めなければならなかった為、アルバイト感覚の18歳-19歳の留学生も多く採用していましたが、遅刻、無断欠勤、ドタキャン発生で、多くのお客様にご迷惑をお掛けしてしまった事がありました。でも近年はそんな学生アルバイトに代わって、長期勤務のベビーシッターが増えてきたので、以前のような失態は殆ど無くなりました。現在は、チームで複数のベビーシッターと一緒に勤務することも増えてきているので、他のベビーシッター達に迷惑をかけてはいけないという雰囲気が生まれているのかもしれません。
私自身は、ローカルのご家庭にはできるだけご挨拶に伺い、ベビーシッター達の仕事ぶりを観察する機会を増やすようにしています。定期的な訪問を通じ、お客様には近況を確認させていただき、毎回成長している可愛いお子さま達とも積極的に触れ合うようにしています。
今秋はラグビーワールドカップ、来年は東京オリンピックが控え、外国人観光客ファミリーからの依頼が更に増える見込みですが、とにかくどのご家庭にも気に入っていただける良質なベビーシッターだけ雇用し、引き続き少数精鋭で次の10年、20年も経営を続けていきたいと思っております。